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13: 名無しさん@おーぷん 21/06/14(月)17:14:02 ID:AasT
書いてみたら出来の悪い創作みたいな文章になってしまった
身バレ防止にフェイクは入れたけど、ほんとの話


記事の途中ですが人気記事はいかがでしょう!!!


一言でいえば、縁はどこでつながるかわからないってこと

私の初恋は、A田君という小学5~6年の時のクラスメイトだった
A田君は体が弱く、学校も休みがちだったけれど
そのぶんたくさん本を読んでいて、話題が豊富
クラスにはいじめっ子もいたけど、その子もA田君とは楽しそうに話していた
私はA田君と話を合わせようと、彼が読んで面白かったという本(SFが多かった)を
後追いでせっせと読んで「あの本、私も読んだ!面白いねぇ~」としゃべって幸せだった

しかし同じ町の中学校に上がると、A田君はさらに休みがちになり
結局、1年生のうちに天国へ行ってしまった
みんな泣いた、私も泣いた
大人たちの噂話を漏れ聞くと、A田君は内臓に先天性の障害があって
大人にはなれない体だったんだそうだ
A田君は小説家になりたかったそうで、彼が病床で書きためていた小説を
ご両親が編集し、印刷・製本されたものが
「息子が生きた記念に」とクラスの皆に配られた
私はその本を、自分の宝箱に大事に入れた

当時、私の住んでいた町には小児の難病治療に定評のある病院があり
A田君はそこに通院・入院するためその町に住んでいた
一人っ子の彼が天国へ行った後は、ご両親はその場所に住む理由がなくなり
お墓はご両親の故郷に作るそうで
ご両親はA田君のお骨を持って引っ越していって、そこで情報は途絶えた(続く)

14: 名無しさん@おーぷん 21/06/14(月)17:14:56 ID:AasT
(続き)私は現在、30代半ばの会社員、独身
大学から東京に出てきて、そのまま就職した
新しい取引先に挨拶に行き、担当者と話していると、重役らしい方が通りかかった
担当者が私を紹介してくれた
私は重役の方を一目見て、息が止まった

私が立って名刺を差し出しながら頭を下げると
重役の方も名刺を出して「A田です、よろしくお願いします」と頭を下げてくださった
マスクで顔の下半分が隠れていても、名乗る前からわかった
だってA田君が60歳くらいになったら全くこんな顔だろう

A田君のご両親とは、お葬式と学校に小説集を持ってきてくださったときにお会いしているが
その時はやつれ果てておられたので、印象が全く違った

取引先では挨拶だけしてすぐに別れてしまったけど
私はいただいた名刺に記されていたメールアドレスに、自分のPCから
「A田A男君のお父様ですよね?
私は○○小学校、○○中学校でA田君とクラスメイトだった××です」
というメールを出してみた(さらに続く)

15: 名無しさん@おーぷん 21/06/14(月)17:15:59 ID:AasT
(さらに続き)翌日すぐに返信があり、個人用のメールアドレスを教えていただき
このご時世、会って話すのもためらわれるので、あれこれメールで話した

A田君が天国へ行ってから、じきにお父様が昇進して東京の本社勤務になったので
以来ご両親は東京で暮らしているそうだ
ご趣味は旅行とカメラで、きれいな写真を何点か見せていただいた

A田君は学校でのことをあまり話さなかったそうで
(たぶん学校でもしょっちゅう倒れたりしていたから、ご両親に気を使ったんだと思う)
私があんなこともあった、こんなことも、というエピソードを知らせると喜んでくださった
そして「A田君は私の初恋の人なんですよ」と、A田君と同じ本を読んだりしていたことを書くと
「××(私)さんのメールを読んで、夫婦で一晩泣きました
A男が生きていたら、あなたがお嫁さんになってくださったかもしれないんですね」
という返事が来て、私も泣いた
(A田君にも選ぶ権利があるので、私は選ばれなかったとは思うけど)

私は単にグダグダして結婚する機会がなかっただけだけど
小学校の時の友達から
「まだA田君を忘れられないの?世間にいい男はいっぱいいるよ」と言われる
そうなんだけどね(おわり)

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