私は小学生の頃、病気が原因で虐められて転校までしたことがあるから、どうしても嫌っても態度には出せなくて、
そのうちその男子が私にばっかり話しかけてくるようになって、選択授業以外常に一緒にいるような状態だった
クラスメイトは私が優しさから相手にして一緒にいるもんだと思ってたらしくて、男子がエスカレートしそうなときはブロックしてくれたり
お昼くらい私がのびのびできるようにと昼休みになると女子たちが周りに集まってブロックしてくれたりした
ただ、他のクラスや学年だとそういった内情がわからないから、私とその男子が付き合ってるという噂が流れた
クラスの子に「一応確認だけど、付き合ってないよね？」と聞かれ、私は携帯の番号さえ伝えてないよと答えた
女子たちは勘違いしてる他のクラスの子たちにも誤解をといてくれてたみたいだった

ある日、私は放課後文化祭役員で残ってて、各クラスに割り当てられた道具を運ぶ役割を任された
その役割の最中、自分のクラスに近づくと中から話し声が聞こえてきた
例の男子と、他のクラスの誰かが話してる様子だった
一つ隣のクラスに寄ってそのクラス分の道具を置いたあと自分のクラスに入ろうとしたら、全員が興奮気味に話してて、直感的に入っちゃダメだと思った
５分くらいか、もしくはもっとか、覚えてないけど立ち聞きしてると、話題はどう聞いても私のことだった
例の男子は、私と付き合ってると言いふらしていた
しかも、やることもやってると言ってたみたいで、興奮してる内容はまさに下ネタ全開の妄想ストーリーだった
自分がそんな潔癖だとは思ってなかったけど、理解した途端怒りとか羞恥とかではなく、血の気が引いて震えが止められないくらい寒気がして、胃がギュッと掴まれたような吐き気を感じた
すぐにトイレに駆け込んだら、胃酸が逆流してきた
そして吐き気が止まってもトイレから動けなかった
道具を教室まで運んだ時はまだ外が明るかったのに、トイレの中でじっとしてたらいつのまにか黄昏時になってた
最終下校時刻はいつの間にか過ぎてて、教室も施錠されてた
職員室にいったら職員会議をしてて、体育の教師から開口一番怒られたけど、英語の女性の先生が私の顔色が真っ青なことに気づいて
「どうしたの」と背中を撫でられたとたん、涙が溢れてわんわん泣いてしまった
当時の担任が短気ですぐ怒鳴る男性だったんだけど、英語の先生が気を聞かせてくれて、車で送ってくれながら話を聞いてくれた
私は何も悪くないし恥ずかしいことなんてしてないはずなのに、話そうとすると喉に栓でもされたかのように声がでなかった
私が「？？？？」の状態で喉に手を当ててると、先生が「こわかったね」と言いながら頭を撫でてくれて、また泣いた
泣いたら涙と一緒に声が出て、それでやっと話すことができた
家に帰って親にも話そうと思ったけど、親に話すのは先生に話す以上に難しかった
その出来事があった週は学校を休んだけど、週明け学校に行ったらなんか吹っ切れて不思議と私も相手に「あんた嫌い！」という態度が出せるようになった
相手からは殺意に満ちた目で睨まれるようになったけど、色々と察してくれたクラスメイトが守ってくれた
なんであんなに弱かったのか、当時の私がスレタイ